こんにちは。せせなおこ(@s_nao25)です。
あけましておめでとうございます、という言葉とともに更新するはずだった記事。あっという間に1月も終わろうとしていますね。なんだかんだでバタバタした1月は、1年ちょっと住んでいた鹿児島を離れ、地元福岡に帰って来ました。
今年はたくさんいろんな地域に行って、いろんな和菓子を食べたり文化を感じることができたらいいなと思っています。
新しい年を迎えるお菓子
そんな一年の初めに食べる「花びら餅」をご紹介します。花びら餅は裏千家の初釜で食べられるお菓子。ゴボウの挟まったこのお菓子、見たことある方も多いはず。なぜごぼうが入っているのでしょう…?
平安時代の新年行事「歯固めの儀式」を簡略化したもので、600年にわたり宮中のおせち料理の一つと考えられてきた。
歯固めの儀式では長寿を願い、餅の上に赤い菱餅を敷き、その上に猪肉や大根、鮎の塩漬け、瓜などをのせて食べていたが、だんだん簡略化され、餅の中に食品を包んだもの(宮中雑煮とよばれた)を、公家に配るようになった。さらには鮎はごぼうに、雑煮は餅と味噌餡でかたどったものとなった。
宮中に菓子を納めていた川端道喜が作っていた。明治時代に裏千家家元十一世玄々斎が初釜のときに使うことを許可され、新年のお菓子として使われるようになり、全国の和菓子屋でも作られるようになった。
当初はごぼうが2本であったが、現在では1本のものが主流である。
花びら餅食べ比べ
今年は5つのお店の花びら餅を食べ比べました。本来切るべきではないことは重々承知なのですが、中の断面が驚くほど異なり、それぞれのお店に特徴があルことをお伝えできたらと思います。
鼓月
うっすらと下ピンクはお餅の下に隠れるピンク色の羊羹。
叶匠寿庵
ずっしりと重たい花びら餅。包装も立派です。
中にはごぼうだけでなく、甘く炊いた人参も入っていました。
笹屋伊織
ボリューム感のある大きな花びら餅。
こちらは餡の真ん中にごぼうが入っています。ピンク色のあんこはもちろん味噌餡。
七條甘春堂
うっすら浮かぶピンクが可愛らしい。
中には白味噌あんとピンクの餡の2種類。
あじ福
ふわっと丸くて可愛い。他に比べ小ぶりなサイズです。
一番の特徴はふわっととろける周りのお餅…!中にはピンクの求肥、ごぼう、白味噌あんが入っています。
5つご紹介しましたがいかがだったでしょうか。次は節分、バレンタイン、桃の節句と春は次々と行事が続きます。暖かい春を待ちわびるとともにワクワクしながらいろんなお菓子を楽しみたいと思います。