11/3日(土)、4日(日) 第1回筑後七国和菓子博が開催されます。
おばあちゃん、おじいちゃんが営む昔ながらの和菓子屋さんがたくさん残る福岡南部の筑後地方。
和菓子屋さんが多いということはそれだけ地域に和菓子を食べる文化も根付いているということ。
そんな素敵な和菓子の文化を発信しよう!ということで今回初となる筑後七国和菓子博が開催されるそうです。
そして、その中の講座、和菓子職人さんと和菓子作り、トークショーに出演させていただきます!
3日は大牟田、菊水堂の森さんとカステラ饅頭作り、トークイベント
4日は八女、きくやの川島さんと上生菓子作り、トークイベント
お2人に和菓子のおもしろさやこだわりを伺い、和菓子職人のかっこよさを参加者の方にお伝えできたらなと思っています。
今日はそんなお二人を紹介します!
3日の担当 菊水堂 森さん
菊水堂は福岡県大牟田市にある明治18年に創業したお店。
森さんは5代目当主です。菊水堂の名物はカステラ饅頭。
大牟田の和菓子屋さんではほとんどのお店で作られているこのカステラ饅頭ですが、菊水堂が発祥と言われています。
元祖カステラ饅頭
カステラ饅頭の誕生について、森さんにお話を伺いました。
「初代がたまたま長崎に行った時にカステラに出会い、砂糖の甘さ、卵の風味の良さに魅了されたそうで。
それをまんじゅうで再現できないかと作ったのがこの”カステラ饅頭”だったんです。カステラ饅頭の由来は卵、小麦粉、砂糖、はちみつ、同じ原料を使ってお饅頭を作ったことに由来します。」
お店に伺った時に食べさてていただいたのは焼きたてのカステラ饅頭。
サクサクの生地はまるでクッキーのような食感。
熱々の白餡はトロッとなめらかです。時間が経つにつれ、あんこの水分が皮にうつり、しっとりとしたお饅頭に変化していきます。
お饅頭の魅力を知ってほしい!
カステラ饅頭とともにお店の人気商品である大蛇山饅頭。
大牟田のお祭り、”大蛇山まつり”をモチーフにしたお饅頭です。
もちもちの生地と味噌味の生地がクセになります。
そんな大牟田の和菓子屋さんは同士はとても仲が良いのも魅力の1つ。
お饅頭や大牟田の魅力を伝えたい!という森さん。
イベント当日はたっぷりとお饅頭、大牟田のお話もお聞きしたいと思います。
また、カステラ饅頭の体験はあんこを自分で包むところから作ります。
普段とは一味違う、出来上がりの食感の違いも是非楽しんでみてくださいね。
店舗情報
店舗名 | 菊水堂 |
住所 | 福岡県 大牟田市 大正町1-3-2 |
電話 | 0944-56-1234 |
営業時間 | 9:30~18:00 |
定休日 | 不定休 |
最寄駅 | JR大牟田駅 |
HP | https://www.facebook.com/kikusuidou/ |
4日の担当 きくや 川島さん
きくやは明治35年に創業した老舗。川島さんは4代目当主です。川島さんの作る和菓子はいつも驚かされるものばかり。こんな素敵な和菓子を作る職人さんにあってみたい!と八女のお店にお邪魔しました。
川島さんの作るサプライズ和菓子
例えばこれ。夏の「ほおずき」という上生菓子。普段上生菓子は黒文字という楊枝で切っていただくのですが、この時ばかりは和菓子から「半分に切ってみて!」とそんな声が聞こえました。
何だろうと恐る恐る包丁を入れてみると、中からは光り輝くあんずが。
ほぼ毎日、たくさんの和菓子を食べていますが、久しぶりに驚きと感動につつまれた一品でした。
もう1つ紹介したいのがこちらの「栗どら」。
栗どら、と聞くと一見どこの和菓子屋さんでもありそうなのですが、中身を見てみましょう。
大きな栗がどーん!
そして、中身はクリームチーズの入ったさつまいものあんこ。
茶色っぽく見えるこの生地はアールグレイが練りこまれています。
美味しいのはもちろん、その上をいく斬新なアイデアは和菓子の可能性を感じます。
和菓子を作るのは好きだけど、デザインやアイデアを考えるのがもっと好き!という川島さん。
メニュー考えてる時が一番楽しんだそうです。
とにかく美味しいあんこを食べて欲しい
「お茶席で使われる注文の際はつぶあん、こしあんで作るんですが、お店で買われるお客様に対しては、いろんな味があったほうが楽しめるかなと思って作っています。」
お菓子作るときのこだわりを伺うと、
「地元、九州産、国産などできるだけ安心できる素材で作ること。スーパーやコンビニなどに売られているやすくて美味しくない和菓子を食べてあんこを嫌いになる子供が多くて。うちで和菓子体験をやっているのですが、それで食べてもらったこがずっと通ってくれたり。とにかく美味しいあんこを食べて欲しいなと思いますね。」
そんな川島さんと作る和菓子は秋らしい「柿、菊、椿」の上生菓子3種類。丸い箸と細い黒文字で作り、終わった後も気軽におうちで楽しんで欲しいという川島さんらしいアイデア。
当日は東京で修行したという川島さんに東京と福岡の和菓子の違いや、和菓子づくりのアイデアやデザインについても伺おうと思っています。
店舗情報
店舗名 | きくや |
住所 | 福岡県八女市本町69 |
電話 | 0943-22-4643 |
営業時間 | 9:00~19:00 |
定休日 | 不定休 |
最寄駅 | JR羽犬塚駅 |
HP | http://urx2.nu/N0bN |
イベント詳細
★第1回筑後七国和菓子博
日時/平成30年11月3日(土)・4日(日)10~17時
会場/九州芸文館(筑後市津島1131 筑後船小屋駅横:地図)
★スケジュール(11月3日(土))
〇和菓子販売 10時~17時
〇和菓子体験講座(教室工房5)
・10時30分~11時30分
インスタ映えする筑後七国の和菓子をスマホで撮ろう!
・13時~14時30分 老舗和菓子店主とつくる和菓子講座
・16時~17時 小麦粉のプロが教える「ふなやき」手づくり講座
〇大川組子の茶室での茶会 10時~16時
〇映画「あん」上映
・10時~12時 上映のみ
・14時~16時30分 上映+永瀬正敏さんトークショー
★スケジュール(11月4日(日))
〇和菓子販売 10時~17時
〇和菓子体験講座(教室工房5)
・10時30分~11時30分
インスタ映えする筑後七国の和菓子をスマホで撮ろう!
・13時~14時30分 老舗和菓子店主とつくる和菓子講座
・16時~17時 小麦粉のプロが教える「ふなやき」手づくり講座
〇大川組子の茶室での茶会 10時~16時
〇映画「あん」上映
・10時~12時30分 上映+永瀬正敏さんトークショー
・14時~16時 上映のみ
なお、イベントの詳細等はこちらをご覧ください。