お参りの時にありがとうと一緒に添えられる和菓子。
そこにはお菓子の数だけ素敵なストーリーがありました。
普段はなかなか見られないお坊さんの毎日を少しだけのぞいてみましょう。

「おはようございます。」と仏間に上がり、仏さまに手を合わせ、お念仏。

カバンから赤いお経の本を取り出して、キンを打ち、声を出す。

ぼくの声に重なって、背中にもう一つのお経の声が届く。

後ろで、おばあちゃんが同じように、お経を読んでいるのだ。

おつとめが終わり、お茶の時間になると、ぼくが1割。おばあちゃん9割。

だいたいいつもこんな感じになる。

なんの数字かというと、おしゃべりの割合で、とってもよくお話になるおばあちゃんなのだ。

そんなおばあちゃんに知り合いにいただいたという『くるみもち』を出してもらった。

濃い目の味だけど、小ぶりで食べやすい。

「お茶うけにちょうどいいのよ。」とお気に入りの様子。

くるみは栄養価が高い。周りの方も気遣ってくれて、体にいいものをくれるのだそうだ。

くるみもちをいただきながら、再びおばあちゃんのお話を聞く。

止まらないその旋律に、くるみというキーワードが重なり、チャイコフスキーの名曲たちが聞こえてきそうな気分になってきた。

このおしゃべりが続く限り、この方は元気なのだろうと思った。

2018.03.11

 


大江英崇さん

福岡県豊前市賢明寺僧侶&ローカルWebメディア「ぶぜんらいふ。」編集長。

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