やわらかい青緑。ややくすんだ濃い水色のこと。あいの染料を水増しして薄め、それで染色した浅葱色(あさぎいろ)とも。

江戸時代に流行した浅葱色のバリエーションらしいのです。江戸の人はこういう色が好きだったんだなぁと考えるとなんだか趣深い。

あつい日も多くなってきて、夏の気配が近づいてきていますね。

このお菓子の名前は「青楓(あおかえで)」。今の時期は緑が鮮やかな青楓をモチーフにしたお菓子を和菓子屋さんでもよく見かけます。

機会があったら、お散歩がてら近くの和菓子屋さんをのぞいてみてください。楓の形がそのままのお菓子だったり、写真のように一部にちょこんとついていたりと、職人さんの心意気を感じます。

夏が楽しみだなと思いつつ、もう少し春と夏の狭間をさまよっていたいなと思っています。

和菓子写真提供:@wagashi_moments