東京駅から徒歩10分。一保堂のお茶と和菓子で癒しのひとときを。

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東京駅から歩くこと約10分。

凛とした趣きの店舗が現れます。

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京都に本店を構える日本茶の専門店一保堂(いっぽうどう)の東京丸の内店です。

店舗のコンセプトは「買う」「楽しむ」「学ぶ」の3つの空間。

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特にこの喫茶室、嘉木(かぼく)はずっと気になっていたものの、なかなか行く機会を逃していました。

正直一人では行きにくいな、と思って遠のいていたものの、行ってみると一人のお客さんも多く、店内もこじんまりとしたとても素敵な空間。

これなら一人なんて気にせず早くくればよかった!とちょっと後悔したほどです。

あまりにもおいしすぎるお茶と、あまりのおいしさに鳥肌がたった和菓子。

魅力溢れるお茶の時間を過ごしてきたのでじっくりお伝えします。

疲れた体に休まるひとときを

オフィスがたくさん立ち並ぶこのエリア。

お店の中では打ち合わせが行われていたり、海外からのお客さんがじっくりとお茶を楽しんでいる様子。

オレンジ色のライトに木の机。

ゆったりと落ち着いた雰囲気を演出してくれます。

常連さんのおばあちゃんに

「今月も新しい和菓子が入りましたよ」

とにっこり微笑む店員さん。

あー、私もこんな素敵なおばあちゃんになりたい!!!

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お茶の購入だけもできるのでこの日もたくさんのお客さんがお茶を買いに来ていました。

パッケージもシンプルながらもカラフルでかわいい!

購入前に香りも楽しめます。

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この時期ならではの新茶を堪能!

さて、喫茶室に入り、早速メニューを開きます。

ちなみにメニューの表の表紙にはお茶の刺繍がしてあってかわいいのでお見逃しなく。

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メニューを開くとこんなにたくさんのお茶の種類が!

うーん。

…うーんと選ぶのにかなり迷ってしまいます。

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玉露が大好きな私ですが、この時期といえばやっぱり新茶。

季節のものを味わいたい!というわけで、新茶を選びました。

今回は選びませんでしたが、お茶のフルコースもとてもきになる…

お茶好きの方絶対おすすめ!!!

さて、注文後に運ばれてきたのはポットや急須のセット。

お店の方が丁寧に入れ方を教えてくれるんです。

「まずは急須にお茶の葉を入れてくださいね」

と小さな感の中には茶葉がたっぷりと入っています。

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「え!これ全部ですか!!!」

と驚く私に

「そうですね、一人10gで用意してあります。」

と優しい店員さん。

普段茶葉をケチっているのがバレないかそわそわする私。

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急須に入れます。ザザザっ

「ポットからお湯のみにお湯を注いで…」

「40秒たってから急須に入れてくださいね〜」

丁寧な説明にも関わらず、普段慣れない作業にあたふた。

急須から出てきたお茶は最初ポットから注いだお湯の半分くらいの量。

茶葉がお湯を吸うので1煎目は少なくなってしまうんだとか。

お茶を注いだ後、開いた茶葉も美しい。

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ちょっぴり緊張しながら一口目をいただきます。

んんんん!!!

濃厚!!!

急須から出てきた緑が透き通ったお茶が、こんなに濃厚な味になるとは。

とても想像できなかったのでただただ驚くばかり。

ゆっくりと味わい、2煎目をいれていきます。

京都の老舗有名店、聚洸 (じゅこう)の和菓子

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濃厚な旨みがギュッと詰まった新茶と一緒にいただくのはそう、お待ちかねの和菓子。

一保堂では季節の和菓子を楽しむことができます。

(これをお目当てに行ったのは内緒…!)

和菓子は京都から取り寄せられていて、定期的にお店も変わるそう。

今回は京都の老舗、聚洸 (じゅこう)さんの和菓子!

京都では予約必須と言われるほど大人気のお店。

食べるのは今回初めてだったので大興奮でした!

今回食べたのは「翠水」と「ふじ」というお菓子。

素敵にお盆にのせられたお菓子から選ぶことができます。

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手前にあるのは有平糖(ありへいとう)という干菓子。

飴細工なのですが、ブローチみたいでかわいい。

翠水

まずはこちらから実食。

翠水はふわふわな羽二重餅に寒天がコーティングされています。

この寒天うっすらと緑色なのです。

はぁ〜美しい…。

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見れば見るほど愛おしくて、

ごめんなさい!

と心の中で謝りながら黒文字で切っていきます。

パクッと口に入れると…

ふわふわの羽二重餅は柔らかく、口の中で溶けて無くなる…!!

小豆の風味豊かなあんこが顔を出して口の中で生まれるハーモニー。最高。

一口食べた瞬間鳥肌が立ちました。

これだけ和菓子食べてきたけど、こうやって鳥肌立つほどおいしい和菓子に出会うこの瞬間がたまらなくて、また好きになるんだよなぁ。

これだからやめられない。

寒天部分はほんのりラムネの香りがしたような。

口の中ですっと溶ける儚さがまたたまらないんだけど、

それでもやっぱりなくなるのが悔しくて少しずつ味わいます。

ふじ

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こちらはきんとんでできたふじというお菓子。

きんとん部分は山芋の香りがしっかりとします。

きんとん部分が細いのでその分乾きやすくなっているので、食べるときは注意して!

こちらの中もこしあん。

きんとんのあんこと中のあんこ。

全体的にずっしりとした食感であんこをじっくりと堪能できました。

どちらのお菓子もお茶の2煎目〜3煎目との相性がいいので、1煎目はお茶のみの味を楽しむのがオススメ。

周りの外国のお客さんたちも和菓子を楽しんでいて嬉しかったなぁ。

お茶や和菓子を楽しむ時間は好きを共有する時間

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一緒に行ったチヒロさん(@kamometomachi )が

「今まで和菓子にあまり興味がなかったし、どちらかというと苦手だったんだけど、せせちゃんのおかげでこうやって楽しめるようになったよ。」

なんて泣きそうな言葉をかけてくれました。

和菓子文化を残そう、とか、守ろうとか、そんなたいそれたことはできないかもしれないけど、好きな人と好きなものを共有する時間ほど素晴らしいものはないなと感じたひと時でした。

写真はテイクアウト用のカップ。

抹茶や煎茶を持ってお散歩するのもいいですね。

店内では定期的にイベントや試飲会なども開催されているようなので、興味がある方は是非遊びに行ってみてください。

店舗情報

店名 一保堂 東京丸の内店/喫茶 嘉木
住所 東京都千代田区丸の内3-1-1 丸の内仲通り 国際ビル1階
電話 03-6212-0202
定休日 年末年始
営業時間 11:00~19:00(18:30ラストオーダー)
最寄駅 JR 東京駅 有楽町駅
HP ippodo-tea.co.jp
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