寒い冬でも鮮やかに咲く寒椿。

椿のイメージは赤か白だったんだけど、薄紅で表現されたあまりにも美しくて見とれてしまいました。

薄紅は「うすくれない」「うすべに」どっちでもいいみたいなんだけど、もともとは「うすくれない」だそうで、「うすべに」と読むようになったのは近世以降らしい。

紅、という色を調べてみると、

紅色を帯びた色合いの形容として一般に用いられ、薄さの程度は時代によって少しずつ異なり、桃色に近い色から、赤みの強い色まで幅広い。

時代において異なる、というのがすごく魅力的。

「紅」という言葉で表せば1つのものなんだけど、様々なグラデーションがあって、まさに言葉ではできない表現だなと思った次第です。

今は「赤」の表現が多いけれども、「紅」「朱」とか、日本には様々な「赤」があって、魔除けや厄除けの意味なんかもあって、和菓子に「赤」は欠かせないんだよなぁ。

なんだか「赤」に夢中です。

 

和菓子写真提供:@wagashi_moments