5月5日のこどもの日に食べるのが今回のテーマ「柏餅」です。柏餅はとある和菓子屋さんで聞いたところ一年の中で一番売れるお菓子だと言っていました。4月後半になると和菓子屋さんはもちろん、スーパーやコンビニでも見かける機会が増えますね。

柏餅は5月5日の「端午の節句」に食べるお菓子。端午の節句は古代中国の時代からある歴史ある行事。菖蒲(しょうぶ)や蓬(よもぎ)で邪気を払っていたことが起源となっています。

柏餅を食べるようになったのは江戸時代中期。甘いあんこが入るようになったのは江戸時代後期。

なぜ柏の葉っぱが選ばれたかというと、枯葉になっても新芽が生えるまで木から落ちない柏の葉っぱを「子が生まれるまで、親は生きる」「子孫繁栄」などの縁起物として、柏餅を食べる風習が広まりました。

中に入っているのはこしあんやつぶあん、京都では味噌餡も見かけます。また生地によもぎが練りこまれたものも多く見かけます。珍しいものでいうと、京都の鶴屋吉信の柏餅は道明寺生地(関西風の桜餅みたいにつぶつぶ)なので、いつもとは違った柏餅を食べたい方におすすめです。

関東では柏餅、関西ではちまきを食べるのが一般的と言われています。

柏餅(滋賀/叶匠寿庵)

立派な柏餅は葉っぱも立派。香りが良く、ぽいっと捨ててしまうのがもったいないです。

こどもの日だけは大人も子供に戻って楽しめる日。