こんにちは、せせなおこ(@nao_anko)です。
2017年から1年3ヶ月ほど鹿児島に住んでいたわけですが、鹿児島には全国的にはあまり知られていない魅力的な郷土菓子がたくさんあります。
前回は「いこもち」の魅力をお伝えしましたが、今回は「両棒餅(ぢゃんぼもち)」の魅力に迫ろうと思います。
でっかくないのに両棒餅(ぢゃんぼもち)
「じゃんぼもち」
と初めて聞いた時、餅好きの私は「どんなにでっかいお餅なんだろう…!!!」と心を弾ませたのを覚えています。ところが出てきたのは竹串に2つのお餅が刺さったもの。
「どこがジャンボなの!」ととても衝撃でした。
両棒餅(ぢゃんぼもち)とはもち米や上新粉で作った楕円状のお餅・団子に竹串を二本指して、上から甘い砂糖醤油のトロミたれをかけたもの。イメージとしてはみたらし団子のような感じです。
そして、名前の由来なのですが、“両棒(ぢゃんぼ)”は当地の方言で「武士の大小の刀」を意味し、2本の竹串を刀に見立ててこの名がつけられたそうです。
漢字とこの意味を知ってやっと納得。
「大きい」という意味ではなかったわけですね。
鹿児島に行ったら絶対食べたい!両棒餅専門店!
鹿児島県には両棒餅エリアがあります。
半径300m内に両棒餅が食べられるお店が6箇所もあります。
実際に食べ比べてみましょう!
1.仙巌園
観光地としても有名な仙巌園で食べることのできる両棒餅。
仙巌園は島津家の別邸で島津斉彬も愛した庭園では、錦江湾や桜島の絶景を眺めることができます。
そんな仙巌園で食べられる両棒餅はしょうゆ味と味噌味の2種類があります。
6本入り、10本入りで味を半分ずつにすることもできるが嬉しい!!
(写真はしょうゆ味3本と味噌味3本)
どちらもタレが濃厚でねっとりした感じ。
お餅とのからみがよく、こぼれにくいタレでした。
桜島大根のお皿に乗っていてとても可愛い〜!!!
お餅は割と大きめで食べ応えがあります!
種類 | お餅 |
あんこ | なし |
サイズ | 小さめ |
日持ち | 当日 |
価格 | 6本入り 310円(税込) 10本入り 510円(税込) |
オススメ飲み物 | 煎茶,お水 |
HP | http://www.senganen.jp/food/meibutsu/ |
2.中川家
両棒餅の元祖と言われている中川家。
海沿いにあるお店で、何と言っても眺めが最高!
そんな中川家で食べられる両棒餅は出来立てホッカホカ!
1皿12本入りで2人で食べるのがちょうどいいかなと思います。
(1人で全然食べられる量なんだけど、すぐに固くなるのと、味が一定なのでちょっと飽きやすい)
お餅は、お団子タイプのムギュッとしたかんじではなくビヨーンと伸びるお餅タイプです。
タレはトロッとしていて、色は濃いめの茶色。
濃厚なタレと焦げ目のついたお餅が絡み合いもふもふ食感が楽しめます。
半分くらいは余裕で食べられるのですが、だんだん冷めてくるとお餅が固くなり、ボリュームが増してくる…!?
とにかくあったかいうちに食べるのがコツ!
付け合わせはおしんこでした。
種類 | 餅 |
あんこ | なし |
サイズ | 一口サイズ |
日持ち | 当日 |
価格 | 一皿(12本入り) 500円 |
オススメ飲み物 | 煎茶,お水 |
HP | ー |
3.淀川屋
おじいちゃんが作ってくれる淀川屋さんの両棒餅。
道を挟んだお店で焼いて持ってきてくれるんだけど、その間に冷めちゃうのか、焼きが足りないのかちょっと冷たい印象でした…
多分このお店はテイクアウトのほうがいいのかな?
車で買ってる人は多かったけど店内で食べてる人は私たちだけでした。
夏はかき氷もあるようで、夏のほうが盛り上がってるんだろうな、きっと。
食べ比べた中で一番透き通っていたタレは甘めでとろっとした印象でした。
種類 | お餅 |
あんこ | なし |
サイズ | |
日持ち | 当日 |
価格 | 8本入り 300円 |
オススメ飲み物 | 煎茶,コーヒー |
HP |
4.平田屋
両棒餅といえば平田屋、というほど有名なお店。
こちらは他のお店が醤油のたれなのに対し、白味噌のたれが使われています。
味噌のような豆腐のような。優しい甘みが口いっぱいに広がります。
店内には芸能人のサインがたくさん…!
こたつでぬくぬくしながら食べることができます。
こちらは白味噌のたれが使われています。
4軒目にこのお店を選んだのは正解!飽きることなく食べ進められました◎
種類 | お餅 |
あんこ | なし |
サイズ | |
日持ち | 当日 |
価格 | 10本入り 500円 |
オススメ飲み物 | 煎茶 |
HP |
5.桐原ぢゃんぼ餅店
最後のお店。何だか中華料理っぽいみためですが、もちろんちゃんと甘い。
お餅の感じは中川家と似ています。
たれが濃厚でだしが効いてるような…旨味がすごかった印象。
5軒の両棒餅巡りをしたラストがこちらのお店。
最後にふさわしく、5軒の中で一番さっぱりとしていました。
ぱっと見た目なんだか中華みたい!と盛り上がりました。
こちらも団子ではなくお餅。
お餅のサイズは割と大きめでした。
付け合わせは鹿児島らしくつぼ漬け。
種類 | お餅 |
あんこ | なし |
サイズ | 小さめ |
日持ち | 当日 |
価格 | 一皿(12個入り) 500円 |
オススメ飲み物 | 煎茶,お水 |
……
以上5軒を紹介しました。1日で友達と2人で計48本食べました…。幸せ。
どこもおいしかったから全部おすすめだな…。
時間がない方は店頭でも出来立てを買うことができますので、ドライブのお供に買うのもいいかもしれません。
<両棒餅MAP>
全て徒歩圏内にあります。鹿児島に行った際は仙巌園はもちろん、本場の両棒餅を食べてみてくださいね。
どこのお店も綺麗な錦江湾を望みながら食べることができます。
(平田屋はこたつあっておばあちゃんの家みたいにくつろぎました)
仙巌園以外のお店はたくあんまたはつぼ漬けが付いて来ます。このお漬物たちにもかなり助けられました…。
鹿児島の面白さはそこを尽きないなぁと改めて感じます。
地方の郷土菓子、これ食べてみて!というのがあったら是非教えてくださいね!