突然ですが、みなさん落雁って好きですか?私は正直好きではありませんでした、自分で落雁を作るまでは…!
2017年6月。南国鹿児島はすでに汗ばむ陽気です。そんなある日、鹿児島県喜入市にある山崎菓子店にて、人生初となる落雁をつくってきました。喜入の善行寺の愛子さんがお寺に木型がたくさんあって、昔は作っていたみたいだけど、今は作っていなくて、なんだかもったいない。せっかくなので体験しよう!というお話をいただきました。
そもそも落雁とは。
落雁(らくがん)は、米などから作った澱粉質の粉に水飴や砂糖を混ぜて着色し、型に押して乾燥させた干菓子である。型に押す際に、餡や小豆、栗などを入れて一緒に押し固めるものもある。3は近江八景の「堅田の落雁」にちなんでつけられたという説と、中国の軟落甘の「軟」が欠落したという説とがある。 wikipediaより
和菓子女子としては和菓子屋さんに潜入できるなんてそんな嬉しいことはない。とニヤニヤして、愛子さんとともに和菓子屋さんにいきました。
いざ和菓子屋さんに潜入っ!
材料は3つ
・落雁粉
・砂糖
・水飴
この3つをしっとりするまで混ぜていきます。
せせ「どのくらい混ぜるんですか?」
お父さん「だいたいまとまってきたら。感覚よ。」
せせ「おー!さすが、長年の経験の勘ってやつですね!」
お父さん「…。そうやね。」とにんまり。手元を見ずに混ぜるあたりがまたかっこいい。
よく混ぜたらふるいにかけます。
今回使った木型たち。
お父さん「はい、じゃあつくってみなさい。」
せせ「え、もうですか。」
お父さん「簡単よ。型に入れるだけ。」
うーん、まぁとりあえずやってみよう、ということで。
落雁を作ってみよう!
1.木型を利き手と反対に持ちます。
2.ギュっギュっと指先で粉(落雁粉+砂糖+水飴)を詰めます。
3.しっかり落雁子を詰めたら金属のヘラ(=スケッパー)で削ぎ落とします。
綺麗になりました!
4.スケッパーの端で木型の角をコンコンと叩きます。
これをすることで落雁が木型と落雁の間に隙間ができて外れやすくなります。
5.最後にポンっとひっくり返して完成!
たくさん並んだ落雁はとても可愛いですね。
お待ちかねの実食
お茶と合わせていただきました。正直、今まで落雁ってちょっと苦手…と思っていたのですが、
なんとまぁ美味しいこと!落雁を作ることはもちろん、できたてなんてなかなか食べることはないですよね。出来たてはふわっとまだほんのりあたたかくて、優しいお味。日持ちはなんと1ヶ月もいいとのこと◎
その後お会いしたお友達にも渡して美味しかったよー!と嬉しいコメントもいただきました。色をつけたり、味をつけたらもっと楽しいかも!とのご意見も。いつか落雁作りのワークショップもしようと企んでいます。
山崎菓子店のお父さん、私たちがすごーいと褒めるたびに無言でにんまりして、あんこを入れてみたり、かるかんの型を使ってみたりと遊び心たっぷりでとても可愛らしかったです。これからもお体に気をつけて頑張っていただきたいです。
〜SPECIAL THANKS〜
山崎菓子店のお父さん、お母さん
亀井愛子さん
うえむらあゆみさん
<基本情報>
山崎菓子店
〒891-0203 鹿児島県鹿児島市喜入町91
TEL 099-345-0114